インプラント治療とは

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  インプラント治療は、骨組織とインプラントとが直接結合することが発見され、それを歯科医療に応用したものですインプラントは第2の永久歯そして現在可能な最も確実な再生治療であり、その歴史は50年以上前にさかのぼることができます。

組織学的にすでに解明がなされていて、チタンは他の金属と違い非常に身体親和性に優れており今日では臨床治療において不可欠は治療法になっています。 そして、文明社会以前の人類の寿命がおよそ50年ほどから、今日の平均寿命80歳以上の現代では、歯の寿命もそれに見合った健康を維持できるようになってきました。

また、この40年以上の間に、インプラントも第一世代、第二世代、第三世代、第四世代と進化してきています。

第一世代のインプラントはチタンが骨と結合し、固定することで、顎の骨に人工歯根(チタンのインプラント)をいれ、入れ歯を固定して、一度失った歯をもう一度取り戻し、よりしっかり噛める歯にすることを可能にしました。

第二世代のインプラントは、インプラントの手術や処置の術式がより容易になり、患者様の手術負担が減り、より臨床的に安全で身近な治療を可能にしました。

第三世代のインプラントは、安全で安定した治療として確立し、更に、審美性もほとんど天然の歯と見分けがつかないぐらいのクオリティーが満たされる治療を可能にしました。

第四世代のインプラントは、安全で安定し、審美性も高く、更に手術の負担が格段に少なくなり、また、歯を抜くと同時に歯を入れることが可能になりました。

このようなインプラント治療の進化、発達は、近代歯科治療に大きな影響をもたらし、患者様にとっても大変素晴らしい治療です。

天然歯とインプラント インプラントと天然歯を比較すると、 インプラントが フィクスチャー(インプラント) アバットメント(連結部) クラウン(人工歯) の3つの構造体から一本の歯になっているここと、 天然歯が エナメル質 象牙質 セメント質 の3つの組織から成り立っている共通点があることから、さらにより、自然に人体組織に置き換え安く、人工心臓が果たす役割のように、歯槽膿漏や外傷等の疾患による歯の喪失に困っておられる患者様のQOL(生活の質の向上)に役立つすぐれた治療であるといえます。

インプラント治療の目的

  失った永久歯の回復(再生) 残っている歯の保護と安定 口元とお口全体とバランスの回復 インプラントの治療の目的とは、失った部分の歯をインプランのト治療で、もう一度補うといっただけの目的がインプラントの治療ではなく、失った歯以外の部分の歯との調和により、インプラントの治療が歯列全体あるいは、口腔組織全体のバランスの調和を回復し、お口の健康回復と咀嚼機能、審美性を回復はかることがインプラントの治療目的です。

 

失った永久歯の回復(再生)

残っている歯の保護と安定

 口元とお口全体とバランスの回復

インプラントがなぜ必要か?

  インプラント治療は、歯を失った部分を放置しておくことで起きる問題を防ぐために有効な治療法の一つになりますが、その問題の代表的な例を解説します。

上の奥歯を失ったときにおきる問題

下の歯が過萌出してきてかみ合わせが乱れます。  

上の奥歯を失ったときにおきる問題のイメージ図 

上の奥歯を失ったときにおきる問題の臨床例 この歯の治療例の詳しくは→→こちら

下の奥歯を失ったときにおきる問題

上の歯が過萌出してきてかみ合わせが乱れます。  

下の奥歯を失ったときにおきる問題のイメージ図 

下の奥歯を失ったときにおきる問題の臨床例 この歯の治療例の詳しくは→→こちら

奥歯一本を失ったときにおきる問題

両側の歯とかみ合わせの歯が乱れます。

奥歯一本を失ったときにおきる問題のイメージ図 

奥歯一本を失ったときにおきる問題のの臨床例 この歯の治療例の詳しくは→→こちら

歯を失ったときにおきる問題を放置した時のさらにおきる変化

奥歯の支えが失われ、前歯がフレアアウトして、更に歯を失ってしまうことがあります。


歯を失ったときにおきる問題を放置した時のさらにおきる問題の臨床例 この歯の治療例の詳しくは→→こちら

インプラントの構造

(インプラントの構造図) インプラントは

  • フィクスチャー(インプラント)
  • アバットメント(連結部)
  • クラウン(人工歯)

の3つの構造体から一本の歯になっています。 また、このアバットメントの種類は、クラウン(人工歯)を固定する方法をスクリューにする方法にするものと、接着剤で固定させるものがあります。 また、クラウン(人工歯)は、入れ歯(義歯)のタイプと、ブリッジ(連結)のタイプと、単独のタイプに分かれます。

インプラントと天然歯との違い

インプラントの構造

  

20代の天然歯の歯列とレントゲン写真

  

 80代の当クリニック治療インプラントの歯列とレントゲン写真(右上半分と左下約半分はインプランント)

天然歯とインプラント

インプラントと天然歯を比較すると、 インプラントが フィクスチャー(インプラント) アバットメント(連結部) クラウン(人工歯) の3つの構造体から一本の歯になっているここと、 天然歯が エナメル質 象牙質 セメント質 の3つの組織から成り立っている共通点があることから、さらにより、自然に人体組織に置き換え安く、人工心臓が果たす役割のように、歯槽膿漏や外傷等の疾患による歯の喪失に困っておられる患者様のQOL(生活の質の向上)に役立つすぐれた治療であるといえます。

インプラント治療の検査

  インプラント治療の検査

お顔とお口の写真

 

お顔のレントゲン

歯科の日常臨床で用いられる頭のレントゲンとよばれるものは、一般的には、頭部エックス線規格写真(日常臨床では、セファロレントゲンと呼ばれる)がそれにあたり、矯正治療の診査、診断、経過観察の際に用いられることが多いがインプラント治療においてもその有用性は高い。 その中でも、側方位から撮影される(側面撮影法)のものと、前後方向位から撮影される(正面撮影法)があり、側方から撮影されるものが用いられることが多い。 側方から撮影されるものは、顎の骨の状態と、インプラントの状態と、口元のバランスの状態を、特に審美的な要素で診断、評価できる。 前後方向位から撮影されるは、顎の骨の状態と、インプラントの状態と、歯列のバランスの状態を特に、診断、評価するのに役立つ。

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側方位から撮影される(側面撮影法)レントゲン  31221(49)

前後方向位から撮影される(正面撮影法)レントゲン

お口のレントゲン

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このレントゲンは一般的にパノラマレントゲン(顎のレントゲン)と呼ばれ、歯科治療における日常の診療で最も多く、一般的に用いられているレントゲンで、インプラント治療においても、一番多く用いられているレントゲンです。 1枚のレントゲンで、お口全体の状態を把握でき、歯科的既往歴、埋伏歯、顎関節の状態、唾石の有無、蓄膿(上顎洞炎)、歯槽膿漏(歯周病)、虫歯、歯の根の病気(根管治療、歯内療法)などを一度に診ることができます。 但し、歯槽膿漏(歯周病)、虫歯、歯の根の病、(根管治療、歯内療法)などをより正確に診査、診断するには、デンタルレントゲンやバイトウィングレントゲンなどを併用する必要があることが多くあります。 インプラント治療においては、特に、下顎の場合、骨の量(骨の高さ)や、顎の中に走っている神経と動脈の位置などが診断され、上顎の場合、同じく、骨の量(骨の高さ)や、上顎洞(副鼻腔)の状態、などが診断され、治療に役立てられます。

精密レントゲン検査

一般的に日常診療で歯のレントゲンと呼ばれるものは、デンタルレントゲンを指すことが多いです。

標準的撮影法

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デンタル18枚法 デンタルレントゲンと呼ばれ、歯科治療の中で、最も一般的かつ、頻繁に用いられるレントゲンの一つです。 18枚法と呼ばれる方法で、一本の歯の歯槽膿漏(歯周病)、虫歯、歯の根の病気(歯根の病気)などを調べるのに最も確実なレントゲンの一つです。 インプラント治療において、このレントゲンは、術後のインプラントと、それを支える周囲の骨の状態、またインプラントと隣り合わせにある歯の状態を把握するのに、最も確実なレントゲンの一つです。

咬翼法

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バイトウィングレントゲンと呼ばれ、歯科治療の中で、最も一般的かつ、頻繁に用いられるレントゲンの一つです。 デンタルレントゲン(標準的撮影法)と違う点は、歯と歯の間に初期虫歯がより確実に調べることができる点と、一枚の撮影で、約8本の歯を診断することができるため、(デンタルレントゲンの場合約4本)レントゲンの被ばく量(被爆量)を最小限に抑えながら、初期虫歯がより確実に調べることができる点、また、小児歯科の場合などに、レントゲンのセンサーまたはフィルムを保持することが容易である点などが挙げられます。 インプラント治療において、このレントゲンは、デンタルレントゲンと同様、術後のインプラントと、それを支える周囲の骨の状態、またインプラントと隣り合わせにある歯の状態を把握するのに、最も確実なレントゲンの一つです。

歯と顎の模型分析

歯と顎の模型分析は、現在の状態をよりリアルに分析、診断、評価するのに役立ち、また、診断用模型(現在の状態)のほかに、診断用模型をもとに治療計画模型(治療後の状態)が作成され、治療のゴールがリアルにシュミレーションされます。

かみ合わせ検査

   かみ合わせ検査は、歯と顎の模型分析をフェイスボートランスファーと呼ばれる患者様のかみ合わせの状態を咬合器(かみ合わせを調べる機械)で静的動的の両方で再現し評価診断することで、歯と顎の模型分析を使って、現在の状態をよりリアルに分析、診断、評価するのに役立ちます。

歯槽膿漏検査

歯槽膿漏(歯周病)の検査には、歯と歯の間の歯周ポケットの深さを調べる検査と、レントゲンで歯を支える顎の骨の状態を調べる検査と、歯の揺れを調べる検査と、歯のかみ合わせを調べる検査が主に行われます。

虫歯リスク検査

虫歯のリスクを評価するのに、RDテストという検査キットを用いて、虫歯のかかりやすさを評価します。インプラントは虫歯にはなりませんが、インプラントの周りの歯やインプラントの歯とかみ合う歯などの他のお口全体の歯の虫歯検査は重要な検査になります。

プラークコントロール検査

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 プラークコントロール検査とは、いわゆる磨き残しを染め出し液で視覚的にチェックしやすい状態にして、歯を前後左右、かみ合わせの面の5面に分け、そのエリアにある磨き残しのをチェックし、お口全体との割合をチェックして、検査、評価する方法です。 インプラント治療においても、インプラント治療後に、天然の歯と同様に歯槽膿漏(歯周病、インプラントの場合は、インプラント周囲炎と呼ばれます)にならないよう、きちんとした日常のお手入れのチェックが必要になりますが、その歯槽膿漏(歯周病)になった原因、また、なりやすい場所などを、チェックし調べます。

咬合力検査

咬合力検査は、オクルーザルフォースメーターという、いわゆる握力計のようなものを使い、奥歯や、前歯のかみ合わせの力とバランスをチェックします。 特に義歯治療(入れ歯治療)で術前のかみ合わせの力と評価して、かみ合わせの力が増していくことを確認することで、よく噛める義歯ができたことがわかります。 また、入れ歯から、インプラント治療を行った際にも、インプラントをする前と、後を比較し、その治療経過を評価する参考にします.

CT

 CT(コンピューター断層撮影法 Computed Tomographyの略)は、その名の通り、断層撮影し、その部位を診断評価するのに役立てられますが、現在では、単独で断層部位を読影されるよりは、撮影された頭部をさらに、最新のコンピューター画像処理システム(当クリニックはクリニックのシンプラントSimplant Proというソフトウェアー)にて処理解析して診断、およびシュミレーションが行われます。

コンピューター診断検査

コンピューター診断検査は、CT(コンピューター断層撮影法 Computed Tomographyの略)で撮影された頭部をさらに、最新のコンピューター画像処理システム(当クリニックはクリニックのシンプラントSimplant Proというソフトウェアー)にて処理解析して診断、およびシュミレーションが行われます。 このソフトウェアーを用いたコンピューター診断検査では、インプラント治療を行う部分の、骨の量(骨の高さ、骨の幅、骨密度)、下顎の場合、顎の中に走っている神経と動脈の位置などが診断され、上顎の場合、上顎洞(副鼻腔)の状態(粘膜の肥厚)、などが診断され、そのうえで、インプラント手術のバーチャルシュミレーション、、また、手術後の歯や、歯列の回復治療のバーチャルシュミレーションに役立てられます。

インプラント治療の診断

インプラント治療の診断は、、インプラントの治療が適しているか?、他の治療法が選択できるか?、術前、術中、術後がどのようなものになるかなどの判断が必要です。

インプラントの治療が適しているか?

他の治療法が選択できるか?

インプラント術前

インプラント術中

インプラント術後

 

インプラントの治療方法

歯を入れる予定の位置に合わせて治療の位置を決めます。

歯ぐきと骨にトリルで穴をあけます。

穴をあけた骨の中にインプラント(人工歯根)を入れます。   

その日に仮歯を入れます。

 北山吉川歯科クリニックでは、豊富な経験と実績で、この治療をさらに、痛みや、腫れなどの手術負担を最小限にしながら、早く、確実に、きれいにします。 実際の治療の流れは、⇒⇒こちら   (資料 Astra Surgical Proceduresより)

インプラントの種類

インプラントの種類は、各メーカーごとに違いがあります。 

北山吉川歯科クリニックでは、インプラントは主にアストラテックインプラントシステムとノーベル社のインプラントシステムを使用しています。

この2社のインプラントシステムは、世界中で最も実績があり、最も信頼されているインプラントシステムです。

当クリニックでこのインプラントシステムを採用している理由は、世界中で、最も評価の高いインプラントシステムであり、歯科先進国の欧米では、インプラント治療についても、歴史が深く、長い臨床実績で、多くの臨床実績に基づき確立された治システムで、治療する際に、安心して使用できるだけでなく、治療後のアフターフォローも、信頼できるメーカーであるためにアフターパーツのサポートも安心でき、また、世界中の歯科医院でも、その国の、ハイレベルの歯科医院で使用されているため、海外に移住されることがあっても、治療のメンテナンスやサポートに困ることが少ないと考えているからです。

表面性状

  • チタン加工のみ
  • チタンの表面の酸処理
  • ハイドロキシアパタイトコーティング

など

人工歯根形態

ストレート形態、テーパー形態、短太形態、シリンダー形態、ブレード形態

インプランントのメーカー

海外のインプラントメーカー

  • アストラ社インプランント
  • ノーベル社インプランント
  • ストローマン社インプラント
  • バイオメット3i(スリーアイ)社インプラント
  • ジマー社インプラント
  • ザイブ社インプラント
  • SPI社インプラント
  • オステム社インプランント

日本のインプラントメーカー

  • POI(ピー・オー・アイ)インプラント 京セラ
  • AQBインプラント アドバンス社
  • GCインプラント ジーシー
  • プラトン・インプラント 石福

 

当クリニックで使用しているインプラントの特徴

OsseoSpeed™ – 化学的に処理されたチタン表面性状

実証済みのタイオブラストの成功を基にしたオッセオスピード表面は、化学的に改質したチタン表面を使用する世界初で唯一のインプラントで、早期の骨の治癒を促進して骨の治癒プロセスを迅速化します。 フッ化物で処理したマイクロレベルの粗さを持つチタン表面が骨形成を増進させて、骨とインプラントの強固な結合をもたらします。 オッセオスピード表面は、インプラント頸部のマイクロスレッドとともに真の成長力に作用し、信頼性に優れた効果的な治療を実現します。オッセオスピード表面の臨床的利点は実証済みで、多くの文献で報告されています。

MicroThread™ – 生体力学的な骨刺激

インプラント頸部は微細なスレッドのマイクロスレッドのデザインで、最適な負荷分布と低い応力値を実現します。 このデザインは、最適なインプラントデザインに不可欠な骨の生理学を完全に理解することによって生まれました。 骨組織は負荷を伝達するようできているため、骨を保存するためには、インプラントと骨の接触面の臨界点の位置は応力が最大となる辺縁皮質骨にあることを考慮しながら、周囲の骨を機械的に刺激するように歯科インプラントを開発しなければなりません。

Conical Seal Design™ – 強固かつ安定した適合性

コニカルシールデザインは辺縁骨レベルの下にあるコニカルコネクションで、負荷を骨の下部深くまで伝えます。 コニカルシールデザインは、辺縁骨レベルの上のコニカルコネクションやフラットトゥフラットのデザインとは異なり、ピーク応力を低減することによって辺縁骨を保存します。 また、インプラント内部が周辺組織から密閉されるため、微小動揺や微小漏洩が最小限に抑えられます。 コニカルシールデザインは、すべての臨床症例でメンテナンスを簡素化し、信頼性を確保します。 さらに、コニカルシールデザインではインプラントとアバットメントが強固かつ正確に適合して固定されるため、アバットメントの接続手順が迅速かつ簡単になります。 アバットメントはセルフガイディング機能を持ち、装着手順は非侵襲的で、骨の損傷の危険性を最小限に抑えます。

Connective Contour™ – 軟組織の接触ゾーンと軟組織量の増大

コネクティブカントゥアは、アバットメントをインプラントに接続すると形成される独自の輪郭を持ちます。この輪郭により、結合軟組織の接触ゾーンの高さと量を増すことができます。こうしてインプラント周囲の辺縁骨を密封して保護しています。

インプラント治療の装置と材料


インプラント治療の装置と材料としては、まず、インプラントが、天然の歯と同じ状態になる構造、構成として、エナメル質、象牙質、セメント質の構成と同じく、クラウン、アバットメント、フィクスチャーから、成り立ちます。 それぞれ、 クラウン(セラミック、金合金など) アバットメント(チタン、金合金、ジルコニアなど) フィクスチャ(チタン) などから成り立ちます。 インプラント治療の装置としては、手術用の器材、歯の修復用の器材、インプラントのメンテナンス用の器材から成り立ちます

インプラント治療の期間と回数

インプラント治療の期間と回数 北山吉川歯科クリニックのインプラント治療は、治療の期間と回数が違います。

  • ほとんど場合、抜歯手術と同時にインプラント手術を行い、仮歯もその日に入ります。
  • ほとんど場合、治療の回数はわずか3回です。
  • ほとんど場合、下顎の場合1か月、上顎の場合2か月で治療が終わります。

インプラント治療自体の期間は、下顎でインプラントの手術開始から1か月、上顎でインプラントの手術開始から2か月で治療が完了します。 その間の通院回数は3から4回だけです. まず、レントゲンや、CTなどの術前検査を受けていただき、その後診断結果と治療計画をご説明し、 一回目の治療(インプラントの手術)、二回目の治療(インプラントの型どり)、三回目の治療(差し歯の装着)という流れになります。 一回目の治療(インプラントの手術)は顎の中に人工の歯根となるインプラントを埋め込みます。 二回目の治療(インプラントの型どり)は一回目の治療で埋めたインプラントに差し歯の土台をつけ、仮歯をつけ、差し歯の型どりをします。 三回目の治療(差し歯の装着)をして、歯を元通りの天然の歯のように回復します。

インプラントと義歯(入れ歯)の差とは

義歯(入れ歯)を入れていない状態
義歯(入れ歯)を入れてた状態
インプラントで治療した状態(術後)

  インプランントと義歯(入れ歯)の差とは、インプラントは天然の歯と同じような見た目で、天然の歯と同じように噛め、お手入れも、歯磨きやフロスをしてもらうだけです。一方入れ歯(義歯)は、見た目は部分入れ歯の場合は、義歯を安定させるためにかける歯に、金属の留め金が見えたり、総入れ歯の場合、入れ歯であることが少しわかる場合があります。また、食事の際には、天然の歯と比べ若干の制限があり、また、食事の後に、入れ歯にかかっているお口の歯をきれいにして、入れ歯もきれいにしてからお口に戻さなければなりません。

インプラント治療の長所と欠点

インプラント治療の長所と欠点

インプラント治療術前

インプラント治療術後

インプラン治療の長所(利点 メリット)

  1. 天然の自分の歯のように食べることができます
  2.  審美性が高く、入れ歯のようにがたつかないので、人前で笑ったり、話したりしても気になりません
  3.  残っている天然の自分の歯に負担がかかりません
  4.  歯が抜けた後の、退行萎縮による顎の骨が痩せることを防ぎます。
1.天然の自分の歯のように食べることができます

インプラントは入れ歯と違い、歯がしっかり固定されますので、硬い食べ物もしっかりと噛むことができ、昔のように食事をおいしく食べることができます。また、入れ歯のように、食べ物が入れ歯の下に入り込んで痛い思いをすることもありません。食事の後に、人前から離れて入れ歯をきれいにする必要がありません。

2.審美性が高く、入れ歯のようにがたつかないので、人前で笑ったり、話したりしても気になりません

入れ歯のように、金属のバネが見えたりしません。

3.残っている天然の自分の歯に負担がかかりません

入れ歯の場合は、金属のバネをかける健康な歯に負担がかかり、また、虫歯にもなりやすくなります。また、ブリッジの場合は、健康な隣の歯を削る必要があります。

4.歯が抜けた後の、退行萎縮による顎の骨が痩せることを防ぎます。

歯を失ってしまうと、その部分の骨は痩せていってしまいます。ブリッジの場合でも、かぶせた歯の下の骨は痩せてしまい、次第に食べ物が詰まったり、舌触りが悪くなったりしてしまいます。インプラントは、顎の骨に噛む力の刺激を伝えてくれますので、骨が痩せることを防ぐことにつながります。

インプラン治療の短所(欠点 デメリット)

  1. 全身状態や局所状態が良くない場合には適用が難しいこと
  2. 治療の期間がかかる
  3. 治療費が保険適応外であり、治療費が高額であること

インプラント治療の寿命

他医院で1996年に初めてインプラント治療を受けてから、2003年より、当クリニック来院
2003年に、当クリニックで5本のインプラントを受けてその5年後の2008年
失った永久歯の代わりにその後、3本の前歯の追加インプラント治療 初診時から16年後の2019年

インプラント治療の寿命については、様々な情報を目にしたり、聞かれたりすることがあると思います。 インプラントの治療をすでに受けられた方は、その方自身が体験して、すでに個人的に感想をお持ちだと思います。(最新のインプラント治療は治療を受けられた当時と違う場合もあります) また、これからインプラントの治療を受けられる方は、実際にどのようなものかお知りになられたいと思われていると思います。

 インプラント治療の寿命を詳しくみていく際に、まず、インプラントの構造的なものから、インプラント治療の歴史までを考えながら、インプラント治療に対する捉え方を深めれば、治療の寿命を考えるのに結びつく、インプラント治療の将来的な予測ができるとのではないかと考えます。 インプラントは、基本的に、

  • フィクスチャー(インプラント)
  • アバットメント(連結部)
  • クラウン(人工歯)

の3つの構造体から一本の歯になっています。そして、それらは、

  • フィクスチャー(インプラント)  材料(チタン)
  • アバットメント (連結部)    材料(チタン、金合金、ジルコニアなど)
  • クラウン (人工歯)       材料(セラミック、金合金など)

などから成り立ちます。 そして、これらの材料は、基本的に、物質として、口腔内の厳しい様々な条件の中でも、半永久的に腐食したり、変質したりすることはありません。 しかし、金属やセラミックという物質のために、半永久的に安定して存在する場合もあれば、破損したり、壊れたり、折れたりすることも、耐久性や金属疲労やなどのためにあります。

それでは、インプラントは一生持たないものなので、危険な治療であるとか、失敗したら大変なことになるとか、治療を受ける価値や意味がないというものではないかということになりますが、そういうものではないということです。

インプラント治療の価値や意味を考えた場合、インプラント治療がもし存在しなければ、人類は、永久歯を一旦失ってしまった場合、再生させることはできずに、入れ歯治療でしか歯を取り戻したり、回復することしかできなかったのです。そのために、古来、歯を失った人々が様々な工夫をして、抜けた歯を固定したり(古代エジプトなどの遺跡で発見されている)、木を削って入れ歯を作ったり(江戸時代などに盛んであった)、アメリカの初代大統領であるジョージワシントンが使用していたとされるスプリング付きの入れ歯などを使用したりして日常生活の食事、会話、などに工夫を凝らしてきたと考えられます。

そこに、目覚ましい、歯科医学の進歩発達により、インプラント治療という、失った歯を再生させることに等しい画期的な治療が登場したのです。 インプラントの治療が臨床(日常の治療)に用いられるようになって、すでに約半世紀がたちます。

その間に、歯を失ったことによる様々な問題や悩みを抱えた患者さんたちの生活の質の向上に大いに貢献する治療として、更に、その治療を受ける患者さんの人口や治療の数が、世界的に増えていったと考えられます。

インプラントが臨床(日常の治療)に用いられるようになったこの、半世紀の間に、インプラントは第一世代、第二世代、第三世代、第四世代と進化してきています。

第一世代のインプラントはチタンが骨と結合し、固定することで、顎の骨に人工歯根(チタンのインプラント)をいれ、入れ歯を固定して、一度失った歯をもう一度取り戻し、よりしっかり噛める歯にすることを可能にしました。

第二世代のインプラントは、インプラントの手術や処置の術式がより容易になり、患者様の手術負担が減り、より臨床的に安全で身近な治療を可能にしました。

第三世代のインプラントは、安全で安定した治療として確立し、更に、審美性もほとんど天然の歯と見分けがつかないぐらいのクオリティーが満たされる治療を可能にしました。

第四世代のインプラントは、安全で安定し、審美性も高く、更に手術の負担が格段に少なくなり、また、歯を抜くと同時に歯を入れることが可能になりました。 そして、様々な問題を解決、改良し、すで第3世代で完成の域に達して現在に至っています。

自動車が一般的に作られ普及し始めて、一世紀ほどになりますが、急速な発達と普及により、半世紀程で完成の域に達し、現代の車は、道具としての必要条件以上の進歩や発達が見られるのと似ていると考えられます。 つまり、インプラント治療自体の寿命は、十年、数十年という単位で、失った歯の再生、代替えとして、ほぼ安定することも、証明され、人間の寿命の中の、生活の質の向上に十分値する治療になっています。

結論から言えば、、インプラントの寿命に関しては、一般的に見て、ほぼ、他の永久歯と同じ程度の寿命があるととらえられると考えられます。 しかし、実際に、インプラントが、何年かしか持たなかった、インプラントをした後、何年かでインプラントがグラグラしてきた、インプラントが抜けたなど話もよく聞かれるため、インプラントの寿命に対して、不安が生じ、インプラント治療自体に消極的になったり、マイナスの面が強調されることがみられる原因になっていると考えられます。

これは、個々の場合にばらつきが生じる原因があり、インプラント自体の寿命ではなく、インプラント治療の寿命(インプラント治療の予後)を左右する条件として、インプラント治療を受ける方の、体(全身的健康状態、お口の健康状態、治療部分の骨の健康状態など)の条件、インプラント治療をする術者の条件、インプラントの治療後を管理する歯科医院と患者様自身の条件が主にインプラントの寿命を決めるものになります。

george washinnton denture 木製義歯

骨の移植とは

インプラント治療の際に骨の少ない場合(骨の高さ、幅、厚み、密度、硬さ)は、骨の移植を行って、骨を再生させて、インプラントによる治療を可能にします。 その方法としては、下顎は、オンレーグラフトやGBRと呼ばれる骨の増生手術や、ボーンスプリット手術が用いられ、上顎は主にサイナスリフト、ソケットリフト、GBRと呼ばれる骨の増生手術が用いられます。

オンレーグラフト

GBR

 

ボーンスプリット

サイナスリフト

ソケットリフト

インプラント治療の適応症

全身的条件 全身状態が健康で、歯科の小手術(抜歯等)以上の観血処置が可能な全身状態を有する患者様 局所的条件 お口の中の健康状態が良好に保つことが出来、インプラントを埋入するために必要な骨が十分にある患者様

インプラント治療の禁忌症

血液疾患(血友病その他の疾患) 免疫不全 化学療法が行われてる方 精神神経症(精神分裂病、薬物中毒患者、アルコール依存症など)

インプラント治療の適応注意

喫煙される方 心疾患(狭心症、心筋梗塞)の既往のある方 高血圧の方 糖尿病の方 消化器系疾患 肝疾患・胃・十二指腸疾患の方 呼吸器系疾患(慢性気管支炎、喘息、肺気腫)の方 骨粗しょう症の方

インプラント治療のトラブルとは

インプラント治療のトラブルとは、一度治療したインプラントが、ぐらぐらしたり、腫れたり、抜けたりすることなどがありますが、様々な、解決治療で、そのトラブルを痛みや、腫れなどを起こさせずに、また、歯が再度抜けたままの状態にならないようにして、更に長く安心して、よく噛めるインプラントの歯で食事を楽しめます。 インプラント治療のトラブル解決方法は→→こちら

難しいインプラントとは

難しいインプラントとは、様々な適応注意の状態だけでなく、やはり、インプラントを支える骨がなかったり、薄かったり、柔らかかったりすることが安定して、安心のできるインプラントの治療にすることをむずかしくします。 そのような、場合の治療方法として、北山吉川歯科クリニックでは、長く、安心して、安定した状態を保てるように様々な工夫のある治療をしています。

  • 予備インプラントの治療
  • 隣在歯など変化に対応しやすい治療
  • 再治療が容易な治療
  • 歯がいつでもすぐに入れられるようにする治療

などです。

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